TBS日曜劇場『テセウスの船』。今期の話題作も第4話の放映となりましたが、皆さんの感想はいかがですか?
平成元年を舞台にしていた前話までとは一転、主人公は現代へと戻ってくることになりました。
衝撃の事実も明らかとなり、物語はいっそう複雑になってきています。
今回はそんな『テセウスの船』第4話のあらすじをネタバレで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
『テセウスの船』第4話のネタバレあらすじ
現代へと戻った心
父である文吾に真実を告げたのも束の間、またもや深い霧に包まれ、再び現代へとタイムスリップしてしまった心。
結局のところ過去は変わっておらず、文吾は冤罪で死刑囚となったままでした。
さらに追い打ちをかけるように、心は母と兄が一家心中により命を落としている事実を知ります。
崩れ落ちる心でしたが、生後間もない息子の無事を確かめるため、急いで自宅へと戻るのでした。
ところが、心が帰ってみると部屋はもぬけの殻。この世界では息子が誕生していないことになっていたのです。
縁を求めて亡き妻・由紀の実家を訪ねたところ、そこには新聞記者として働く彼女の姿がありました。
とはいえ、彼女はもう心の妻ではありません。彼が殺人犯の息子だということを知ると、執拗な質問攻めをする由紀。
心は逃げるようにしてその場を立ち去ります。
拘置されている文吾と再会
最悪の事態を知った心は、文吾が収監されている拘置所を訪れます。
彼は息子である心との再会を喜び、事件当時のことを話します。
心が現代へと戻った直後、事件の重要な証拠を掴もうとしていた刑事・金丸は崖から転落死していました。
残された文吾は音臼小事件を回避するために奔走しますが、その甲斐も虚しく終わります。
元の歴史とは異なり、犯人は事件当日に振る舞われた”はっと汁”に青酸カリを混入。音臼小学校の惨劇は起きてしまったのです。
逮捕から31年が経過し、文吾は無実の罪を晴らすことを諦めていました。
心に向かって「自分の人生を大切に生きろ」と諭す文吾。それでも諦めきれない心は、文吾に教えてもらい姉に会いに行きます。
別人となって暮らす姉
そこで再会した姉は、顔を整形して別人の姿になっていました。
名前も村田藍と変え、今は内縁の夫の子を身ごもっています。彼女は心との再会を喜びながらも、何か後ろめたいものがある様子でした。
藍の家に通された心は、その理由を知ることになります。
彼女の旦那は音臼小事件の被害者で、当時は小学生だった加藤みきおでした。そして加藤の母は、音臼小の教師だった木村さつきだったのです。
加藤みきおは事件の後遺症で下半身付随となり、車椅子生活を余儀なくされていました。
そんな彼を養子として迎え入れたのが木村さつきで、ともに犯人とされる文吾のことを憎みながら生きてきました。
そんな二人と、大人になった藍は偶然にも再会。彼らの苦しむ姿に罪の意識を感じた彼女は、自分が文吾の娘であることを隠したまま、加藤の内縁の妻となったのです。
事件の手がかり探す心に対して、自分が手に入れた穏やかな生活を邪魔しないでほしいと突き放す彼女。
そんな中、心は音臼小事件の被害者会が開かれていることを知ります。
音臼小事件の被害者会へ
当時の村人に話を聞けば、今までに出てこなかった証言が手に入るかもしれません。
しかも、木村さつきは次回の集まりに参加しないことが分かっています。心は記者である由紀の助けを借り、無理を押して被害者会に参加しようとするのでした。
そんな心への協力を藍は拒み続けていましたが、その強い意志に負け、ようやく彼が被害者会へ参加することを認めます。
ついに被害者会の会場へと辿り着いた心。非難を受けることは覚悟の上で、飛び入りで壇上に立とうとします。
ところが、会場には不参加のはずの木村さつきの姿がありました。
実は、彼女は心の話を盗み聞きしていたのです。藍の正体が文吾の娘であることを知り、憎悪に燃える木村は意図して会に参加したようです。
心の葛藤と由紀の活躍
このまま心が自分の正体をさらせば、藍が手に入れた平穏な暮らしは水泡に帰してしまいます。
その覚悟を決めた藍は、電話越しに心の背中を押します。それでも覚悟を決めることができず、そのまま会場を後にしようとする心。
次の瞬間、会場に飛び込んでいたのは由紀でした。彼女もまた、心の信念に感化され、事件の真実を知ろうとしたのです。
自ら矢面に立って被害者たちの非難を浴びる中、事件の手がかりを聞き出そうとする由紀。そこには今は亡き心の妻と重なる姿がありました。
数日後、文吾のもとに事件の鍵を知る証言者からの手紙が届きました。これで心は一歩前へ進むことができます。
一方、木村さつきは裏で何かを画策している様子でした。
『テセウスの船』第4話の見どころ
再び現代へとタイムスリップ!役者も年を取った?
前話までとは一転、現代へと再びタイムスリップした主人公の心。しかし、そこはもはや彼の知る世界ではありませんでした。
と、衝撃の展開が続いた第4話。中でも年老いた文吾の姿に心打たれた人は多いのではないでしょうか。
かつては元気な警官だった文吾ですが、今は見る影もなく、白髪と皺が31年の月日を物語っています。
力のない姿でアントニオ猪木の物まねをする姿は、過去を変えられなかった残酷な現実を突きつけるようでした。
原作にはない展開?心と由紀が被害者の集いに参加
ドラマ版は原作コミックと異なる結末になることが公にされていますが、第4話でもオリジナルの展開が含まれていました。
心と由紀が被害者の集いに参加するのは、原作では全く描かれていなかった場面。
心が被害者の前に正体をさらすか否かで葛藤する場面も、同様に原作では描かれてはいません。
これによって、新聞記者である由紀のキャラクターがより鮮明になったように思えます。
彼女が心の妻であることはなくなりましたが、その内面は世界が変わっても同じであり続ける。
この場面をラストに持ってきたのは素晴らしかったですよね!
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